ポプリというと普通は、乾燥させた花や葉、スパイスや精油を混ぜ合わせて作るドライポプリを連想されると思います。
香りの良い花はたくさんありますが、その中には乾燥させると香りがなくなってしまうものもたくさんあります。
たとえば沈丁花、梔子、金木犀などはドライポプリにはなりません。
こういう花の香りを残すには、乾燥させないで塩漬けするモイストポプリという方法があります。
モイスト＝湿気の多い、湿ったポプリという感じですね。

一昨年の春に作った沈丁花のモイストポプリ（記事は⇒✨こちら）、作ってから2年半になりますが、香りはまったく変わらず、蓋をとると沈丁花の香りが漂います。
それどころかモイストポプリは、保存状態さえよければ50年は持つと言われています。
1度作ったら、生涯ものですよね(^_-)☆

香りは変わりませんが、ビンの外側のモジャモジャな飾りが、2年半も経つとさすがに汚れて変色してしまったので、飾りだけ変えました。

ゴールドのオーガンジーで覆ってみました。
リボンもゴールドで…
ちょっと豪華な感じになったかな？

蓋を取ると良い香りがします。

ここからは2012年4～5月の話です。
写真も当時のものを使っています。

まず4月の中旬

庭の沈丁花が盛りを過ぎたので、花を摘みとりました。
これくらいあればいいかな？

新聞紙の上で1時間ほど乾燥させます。
日経新聞の紙質は水分の吸収が良いので、花やハーブの乾燥に向いています(^∇^)

ここで注意するべきことは、あまり長く乾燥させてはいけないということです。
長くても1時間半程度。
そしてこの後の作業は手早く進めることがポイントなので、花を乾燥させている間に、準備はすべて済ませておきます。

花を乾燥させている間に他の材料や用具の準備をします。
密閉できる瓶（100均で購入）と天然塩（赤穂の粗塩がおススメ）を使いました。
準備ができたら、いよいよ実際にモイストポプリを作ります。

用意した瓶の底に、粗塩を1cmくらい敷き詰め、その上に沈丁花の花を入れます。
さらにその上に1cmくらい粗塩を入れ、沈丁花の花を入れ…
これを何回か繰り返して、瓶の口のところまで塩と花を交互に詰めていきます。
あらかじめ瓶の深さから、何段くらいになるか計算して、塩と花を段数ごとに分けておくと手早くできます。

これででき上がり。
ちょっと見にくいですが…

詰め終わったら瓶の蓋で密封して冷暗所に置きます。
ときどき箸などでかき混ぜて、1ヶ月以上熟成させると…

🐶クンクン… なんだこれ～？

わが家のひとり息子、こっちゃん登場！！
この時はまだ4月なので、冬バージョンのロン毛です。

これはモイストポプリっていうんだよ(*^▽^*)

🐶たべられる？

食べられません！！
でも、出来上がったら良い香りがするよ(^_-)☆

そして1ヶ月後、最終仕上げをしました。
沈丁花は咲いてるときには良い匂いですが、摘んだら香りが弱くなってしまったので、出来上がりは期待しなかったんですけど…
蓋を開けてみたら、と～っても良い香りになっていました。
この香りが長持ちするように、保留剤としてオリスルートを少し入れてみました。

中身がこぼれないように、瓶の口に薄い布（ガーゼなどでOK）をピンッと張って被せました。
香りはいいんですけど、塩がちょっと茶色っぽくなって見映えがよくないので、瓶の周りが見えないように隠してみました(-^□^-)

🐶いいにおいがするよ～(^O^)

こっちゃん、再び登場(*´∇｀*)
この時はもう初夏なので、サマーカットしてます。
こっちゃんにも良い香りがわかるかな？

この状態で飾っておいたら、いつでも良い香りが漂うんですけど、嗅覚が慣れてしまうとあまり香りを感じなくなりますよね。
なので普段は蓋をしておくと、この蓋を開けたときにパァ～ッと良い香りがします(^_-)☆
とくにモイストポプリをいくつも作ったら、香りが混ざらないようにするためにも、こちらの方法が良いと思います。

みなさんも何か香りの良い花があったら、作ってみてください。
バラなどでも良いし、フリージアで作ったら咲いてる時よりも良い香りになりますよ。

秋なのに沈丁花の香り