前回記事⇒✨天空狂言2019　前編（第1部）

しばらく間があいてしまいましたが、先日の天空狂言のつづき、今回は第2部です。
午後4時30分開演です。

最初は「新春トーク」、今回はあきらさん、千之丞を襲名した童司くんのお父様です。
さぞかし感慨深く、しみじみと語られるのかと思ったら… あっ、いや、楽しかったです。
昨年末に襲名披露公演があったにもかかわらず、未だ誰も千之丞とは呼んでくれないとか…
これ、わかります。
私も童司くんが3歳くらいの頃から観てるので、襲名したと言われても、いきなり千之丞さんとは呼べませんもの。
やっぱり。童司くんは、童司くん。
あと10年くらいたったら、自然に呼べるようになるかもしれませんけど…

1曲目は『福の神』です。
この狂言のあらすじは⇒✨こちらです。

お正月恒例と思っていましたが、2016年以来、3年ぶりだったんですねぇ。
福の神は、通常は面をつけて演じられますが、先代千作さんがそうだったように、当代千作さんも歳を重ねて福々しいお顔になられ、直面（ひためん／面を着けない素顔のまま）で演じられました。
新年早々、また福をいただきました。ありがたや、ありがたや。

2曲目は『鎌腹』です。
この狂言のあらすじは⇒✨こちらです。

狂言にでてくる女房は、みんなとっても強くて怖いのですが、その中でも最も怖いのが、この「鎌腹」にでてくる女房です。
鎌を振りかざして、鬼のような形相で、夫を追いかけまわすのですから…
まだ誰も舞台に登場していないとき、幕の内から、女房の怒号と足を踏み鳴らす音が鳴り響くので、初めて観られる方はびっくりされることでしょう。
でも、そんな女房でも、本当は優しくて、夫思いのところもあるんですよ。
ホロっとさせるのに、太郎がまた言わずもがなのことを言ってしまうので…
まっ、夫婦喧嘩は犬も食わないといったところでしょうか？
喧嘩するほど仲がいいとも言いますからね(^_-)-☆

そして2曲目、今年の締めは『木六駄』です。
この狂言のあらすじは⇒✨こちらです。

七五三さんの、「木六駄」の太郎冠者は、もはや名人芸に達しているのではないかと思います。
実際には舞台にいないはずの牛たちが、はっきりと見えますから。
こんな難曲をここ数年の間にも、何度も見せていただきました。
ホントに、素晴らしいとしか言いようがないです。

ということで、今年の初笑い、存分に楽しませていただきました。
また来年、いや今年も狂言会は何度か行きたいです。
次はとりあえず、春の「茂山狂言会」ですかねぇ…

天空狂言2019 後編（第2部）

天空狂言2019　後編（第2部）